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セサミンと一緒に摂りたいアスタキサンチン

セサミンとアスタキサンチンに相乗効果はあるのか?

ゴマ由来の健康成分として、アンチエイジングや生活習慣病の予防に効果があることで注目を集めているセサミン。
最近では各社からセサミンのサプリメントが販売されているので、既に愛用されている方も多いでしょう。
セサミンのサプリメントの中には、普段耳慣れないアスタキサンチンを一緒に配合しているものが見受けられます。
アスタキサンチンとは一体どのような成分で、セサミンとどのような相乗効果があるのでしょうか?
今回は、セサミンとアスタキサンチンの相乗効果についてお話します。

アスタキサンチンとは

アスタキサンチンとは天然の赤い色素で、体内でビタミンAとなるカロテノイドの一種です。
同じく体内でビタミンAとなるカロテノイドにβカロテンがありますが、これらは植物由来の色素です。
一方、アスタキサンチンが含まれているのは、海老や蟹の甲羅や身、サケやマスの身の部分です。
海老や蟹の甲羅、サケの身が赤いのは、このアスタキサンチンによるものです。

アスタキサンチンは動物では合成できない

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アスタキサンチンは海老や蟹、サケに多い栄養素ですが、実は動物では体内で合成はできません。
アスタキサンチンを合成できるのは、ヘマトコッカスと呼ばれる藻類です。
ヘマトコッカスは環境によりストレスを感じると、体内でアスタキサンチンをはじめとしたカロテノイドを合成します。
現在、サプリメントで販売されているアスタキサンチンは、このヘマトコッカスを培養して採取されるものが主流になっています。

海老や蟹、サケは食物連鎖でヘマトコッカスを食べ、体内にアスタキサンチンを溜め込みます。
体内に取り込まれたアスタキサンチンは、たんぱく質と結合した形で蓄えられます。
アスタキサンチンは加熱するとたんぱく質から分離する性質があるので、海老や蟹、サケを加熱すると甲羅や身が赤くなります。

アスタキサンチンの体への作用

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アスタキサンチンは、体内で強力な抗酸化物質として作用します。
アスタキサンチンは油に溶ける脂溶性の抗酸化物質で、その作用は同じ脂溶性の抗酸化物質のビタミンEの1000倍もあると言われています。

一方、他の脂溶性の栄養素と異なり、体内に長く留まることはありません。
摂取後8時間程度で血中の濃度が最大になり、72時間後には徐々に減っていきます。
そのため、体に蓄積されると悪影響が出るビタミンAを直接摂取するより、アスタキサンチンを摂取する方が安全性が高いとされています。

アスタキサンチンの効果

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アスタキサンチンはビタミンAと同様に、眼の健康維持に効果を発揮します。
また、アスタキサンチンは脳への危険物の通過を防ぐ血液脳関門を通過できるため、脳内でも抗酸化物質として作用し、脳の老化を抑制します。
さらに、悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールの酸化も防ぐため、動脈硬化のリスクも軽減します。

セサミンとは

セサミンはゴマ全体の僅か1%に満たない栄養素で、ゴマリグナンと呼ばれるポリフェノール性物質の一種です。
セサミンは脂溶性の抗酸化物質と、女性ホルモンのエストロゲンに分子構造が似た植物エストロゲンとしての作用を併せ持っています。
セサミンはそのままでは抗酸化物質としてほとんど作用しませんが、体内に吸収され肝臓に運ばれると、そこでカテコール体に代謝されて抗酸化物質として活性化します。

セサミンは肝臓で自らが抗酸化物質として働くと共に、肝臓で生産されるグルタチオンや必須栄養素で同じ脂溶性の抗酸化物質であるビタミンEを活性化する作用もあります。
そのため、セサミンは体内の活性酸素の除去に、とても効果を発揮する成分です。

セサミンとアスタキサンチンの相乗効果

セサミンとアスタキサンチンは、共に脂溶性の抗酸化物質として作用します。
そのため、活性酸素※1が悪影響を与える場所でその効果を発揮します。
セサミンとアスタキサンチンが体にどのような作用をもたらすのか、詳しく見てみましょう。

※1 活性酸素とは電子が欠損し物質として不安定な酸素のこと。他の物質と結合して物質としての安定化を図るため、普通の酸素に比べ化学反応が早い性質があります。

眼病予防

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眼は、光を網膜に映し、視覚として脳に情報を伝達する器官です。
そのため常に大量の紫外線を取り込み、眼の組織内にある酸素の電子を弾き飛ばし、大量の活性酸素が発生しています。
眼ではビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどの栄養素や、グルタチオンなどが抗酸化物質として作用し、活性酸素の除去を行っています。
特にビタミンAが不足すると夜盲症が、ビタミンCやビタミンEの作用が低下すると白内障のリスクが高まります。

セサミンはビタミンEとグルタチオンを活性化する作用があるので、眼で発生する活性酸素の除去に間接的に作用します。
アスタキサンチンは眼にダイレクトに作用し、活性酸素が原因で起こる眼の炎症を予防する作用があります。
また、アスタキサンチンは加齢黄斑変性症や緑内障を予防する作用もあるので、セサミンと共に摂取すると眼病予防に役立ちます。
さらに、セサミンで強化されたビタミンEとアスタキサンチンは血流を良くする作用があり、眼の毛細血管の末梢まで栄養が届くので眼精疲労軽減にも効果を発揮します。

動脈硬化の予防

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動脈硬化は、血中に中性脂肪やLDLコレステロールが増え血栓ができやすくなり、それが過酸化脂質に変質して活性酸素を放出し、血管が傷つき硬く脆くなることで発症します。
セサミンは小腸からのコレステロールの吸収を阻害すると共に、肝臓でのコレステロールの合成も阻害するので、血中のコレステロールを減らし、血液をサラサラにします。
また、セサミンが活性化するビタミンEとアスタキサンチンはLDLコレステロールの酸化を防ぐ作用があるため、血栓の過酸化脂質化を抑制し、動脈硬化のリスクを軽減します。

肥満抑制

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肥満は肝機能が低下して、糖質、脂質、たんぱく質が十分にエネルギーに代謝※2されず脂肪として蓄積されるために起こります。
セサミンは、肝臓の脂肪からエネルギーを取り出すときに必要な、脂肪酸β酸化系酵素や脂肪酸酸化系酵素の発現を増やす作用があり、肝臓の脂肪の燃焼を高めます。
アスタキサンチンは肝臓への脂肪の沈着を防ぐと共に、脂肪細胞内で脂肪燃焼効果を発揮するアディポネクチンというたんぱく質を増やす作用があり、肝臓の脂肪を減らします。

※2 代謝とは、ある物質を体内の化学反応で、別の性質の物質に変えること。

美肌効果

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皮膚は紫外線を浴びると、皮膚の細胞内にある酸素を活性酸素に変えます。
皮膚に活性酸素が発生すると、皮膚の細胞やその保湿成分であるコラーゲンが劣化し、肌荒れやシワの原因となります。
また、紫外線から皮膚の内側の組織を守るために、メラニン色素を作り紫外線を吸収しますが、それが沈着するとシミの原因になります。

セサミンで作用が強化されたビタミンEやグルタチオン、そしてアスタキサンチンは共に肌でも抗酸化作用を発揮します。
これらの抗酸化物質が皮膚で作用すると、メラニン色素の沈着が抑制され、肌やコラーゲンの劣化も予防できるので、美肌を実現できます。

脳の老化予防

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脳の老化は、βアミロイドという特殊なたんぱく質が脳内に蓄積し、βアミロイドが発生させる活性酸素により脳の神経細胞が破壊され、徐々に脳が委縮するのが原因です。
脳の神経細胞が減少すると、アルツハイマー型認知症を発症しやすくなります。

アスタキサンチンは血液脳関門を通過し、抗酸化物質として脳で発生する活性酸素を除去します。
セサミンは、脳の神経細胞自体を活性酸素から守るビタミンEやグルタチオンを強化するので、脳の細胞死を抑制し、アルツハイマー型認知症を予防します。

セサミンとアスタキサンチンを配合したサプリメント

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セサミンもアスタキサンチンも脂溶性の抗酸化物質なので、体への吸収率を高めるため油脂成分が入ったカプセル型のサプリメントに加工されるのが一般的です。
しかし、カプセルの油脂成分が酸化で劣化すると、アスタキサンチンも壊れてしまいます。
アスタキサンチンのサプリメントにセサミンを配合すると、セサミンがカプセル内の油脂成分の酸化を防ぐので、アスタキサンチンの分解も抑制され効率よく体内へ吸収されます。

まとめ

アスタキサンチンは、ビタミンEの1000倍もの抗酸化作用のある脂溶性のカロテノイドの一種です。
アスタキサンチンは分解されやすいので、同じ脂溶性のセサミンと一緒に摂取すると分解が抑えられ、さらに体内で相乗効果を発揮します。
セサミンとアスタキサンチンはその強力な抗酸化作用で眼病や脳の老化予防、美肌に効果を発揮します。

また、セサミンとアスタキサンチンはコレステロールや肝臓の脂肪を減らし、コレステロールの酸化も防ぐので、動脈硬化などの生活習慣病の予防にも役立ちます。
さらに、サプリメントでセサミンとアスタキサンチンに配合すると、セサミンがアスタキサンチンの分解を抑制するので、アスタキサンチンの効果を減らさずに体に吸収できます。
強力な抗酸化作用のあるセサミンとアスタキサンチンは、あなたの健康維持にとても効果的な組み合わせです。

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