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セサミンとビタミンEの関係

セサミンとビタミンEは好相性

生活習慣病の予防やアンチエイジングに効果を発揮し、ゴマ由来の稀少な栄養素として人気を博しているセサミン。
実は、セサミンは私たちに馴染みの深いビタミンEとの相性がとても良い栄養素です。
セサミンとビタミンEを一緒に摂取すると、どのような効果を発揮するのでしょうか?
今回は、セサミンとビタミンEの関係についてお話します。

ビタミンEとは

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ビタミンEはトコフェロールと呼ばれ、油に溶ける脂溶性の抗酸化物質です。
体内で生産できないため必須栄養素の一つであり、食物などで摂取する必要があります。
ビタミンEは脂質の多い食品に多く、ひまわり油や紅花油、アーモンドなどのナッツ類、青魚などがビタミンEの多い食品として挙げられます。

ビタミンEの役割

活性酸素の除去

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ビタミンEは、抗酸化作用のある栄養素の一種です。
ビタミンEは体内で発生する活性酸素から、体の組織を守るために使われます。

活性酸素とは

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活性酸素は電子が欠損した物質として不安定な酸素のことで、他の物質と結合して物質としての安定化を図るため、普通の酸素に比べ化学反応が早い性質があります。
活性酸素と結合した組織は変質し、組織としての機能を失います。

活性酸素は、紫外線を浴びたり、細胞内のミトコンドリアが酸素と栄養素を取り込んでエネルギーを生産したりすると、体内で発生します。
体は60兆個もの細胞で構成されていると言われているので、毎日膨大な数の活性酸素が体内で発生しています。

体内では様々な抗酸化物質が作用する

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活性酸素の害から組織を守るために、体内ではグルタチオンやSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)など、様々な抗酸化物質が生産されます。
また、食物から摂取する抗酸化物質も体で有効に作用します。
ビタミンEはその代表格とも言うべき抗酸化物質で、必須栄養素のビタミンAやビタミンCも抗酸化物質です。

ビタミンEは脂溶性

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ビタミンEは、油に溶ける脂溶性の抗酸化物質です。
ビタミンEは脂質に侵入し、活性酸素による脂質の過酸化脂質化を予防します。
過酸化脂質化した脂肪は分解され難くなり、肥満になりやすくなります。
また、細胞をウィルスの侵入から守る細胞壁は、リン脂質でできています。
ビタミンEはリン脂質に侵入して酸化を防止し、細胞壁を正常に保つ役割があります。

性ホルモンの代謝促進

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ビタミンEのもう一つの役割が、性ホルモンの代謝※1促進です。
ビタミンEの別名であるトコフェロールとは、「子供を産ませる」という意味です。
ビタミンEは、コレステロールから作られる女性ホルモンのプロゲステロンの代謝に関与し、脳下垂体に働きかけ女性ホルモン分泌を促進する作用があります。
ビタミンEを摂取すると男女ともに性機能が回復し、不妊や更年期障害の改善に効果があります。

※1 代謝とは、ある物質を体内の化学反応で、別の性質の物質に変えること。

セサミンはビタミンEを強化する

セサミンも、ビタミンEと同様に脂溶性の抗酸化物質として知られています。
セサミンは体内に吸収されると、肝臓に運ばれ、カテコール体に代謝されると抗酸化物質として活性化します。

セサミンもビタミンEも、脂溶性の抗酸化物質なので相性が良く、しかもセサミンはビタミンEの作用を強化する作用があります。
セサミンとビタミンEを一緒に摂取するとどのような相乗効果があるのか、詳しく見てみましょう。

コレステロールの抑制

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ビタミンEは、肝臓で生産されるコレステロールを抑制する効果があります。

コレステロールは、細胞壁を作る材料として必要不可欠です。
しかし、過剰に生産されると血液がドロドロになり、血管内壁に付着して血栓ができやすくなります。
血栓ができると、動脈硬化のリスクが高まります。

セサミン自体も、肝臓で生産されるコレステロールの合成を阻害する作用があります。
セサミンとビタミンEが一緒になると、コレステロールの生産抑制効果が顕著になります。
また、セサミンの量は一定でも、ビタミンEの血中濃度が増えるほど、血中のコレステロール低下作用が強化されることが判明しています。

さらに、セサミンとビタミンEを一緒に摂取した結果、コレステロールを体外に排泄する胆汁の作用を促すABC輸送体の発現を増強するので、血中コレステロールが減少します。

肝炎の予防

肝臓は人体で発生する活性酸素の8割を生産

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肝臓はエネルギーを生産する器官です。
そのため、肝臓では大量の活性酸素が発生し、体内で生産される活性酸素の8割が肝臓に集中しているといわれています。
そのため、肝臓では摂取した栄養素からグルタチオンやSODなど、抗酸化物質を生産し活性酸素の害から自らの組織を守っています。
また食物で摂取した抗酸化物質も肝臓にもたらされ、活性酸素の除去に使用されます。

肝機能の低下は肝炎を招く

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しかし、加齢や生活習慣の乱れで肝機能が低下すると、体内で生産される抗酸化物質が低下し、自らが作り出す活性酸素の除去ができなくなります。
肝機能の低下はエネルギー代謝の低下も招き、肝臓に脂肪が蓄積し脂肪肝になります。

肝臓に蓄積した脂肪は、肝臓で発生する活性酸素で過酸化脂質になります。
過酸化脂質化した脂質は自らも活性酸素を発生し、肝臓の組織を傷つけ肝炎を発症させます。
肝炎は自覚症状がほとんどなく、放置すると炎症を起こした肝臓の組織が繊維化し、肝硬変に進展します。
肝硬変になると肝臓の機能は失われ、回復の見込みが無くなります。

セサミンとビタミンEは肝臓で活性酸素を除去する

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セサミンとビタミンEは共に脂溶性の抗酸化物質で、肝臓に蓄積した脂肪の過酸化脂質化を防ぐ作用があります。
また、肝臓の脂肪に侵入することで長く肝臓内に留まり、肝臓で発生する活性酸素を除去する作用があります。
この結果、活性酸素による肝臓の組織の損傷が減少し、肝炎を予防できます。

セサミンとビタミンEは肝臓の脂肪を減らす

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セサミンとビタミンEは、肝臓の脂肪に侵入して過酸化脂質化を防ぎ、脂肪を燃焼しやすい状態に保つ役割があります。
セサミンにはもう一つ、肝臓内で生産される脂肪酸β酸化系酵素や脂肪酸酸化系酵素を増やす効果があります。
これらの酵素は、脂肪からエネルギーを取り出す際に必要な酵素で、肝臓に蓄積した脂肪をエネルギーに代謝し、肥満を解消する効果も期待できます。

更年期障害の緩和

更年期障害とは

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個人差はありますが、女性ホルモンが分泌されるピークは35歳くらいで、その後は徐々に低下し始め、45歳くらいで急激に減少し、50歳前後で閉経を迎えます。
女性ホルモンは卵巣や副腎で生産されますが、その指令を出すのは脳にある視床下部です。
加齢で卵巣の機能が低下すると女性ホルモンの生産量が低下し、視床下部の命令通りに分泌できなくなります。

視床下部は自律神経も支配下に置いており、卵巣で指令通りに女性ホルモンの分泌が行われないと混乱をきたし、自律神経も乱れます。
その結果、自律神経がコントロールする生理機能も乱れ、頭痛や動悸、息切れといった身体的な不調のみならず、イライラや不安、倦怠感など精神的な不調にも見舞われます。
また、女性ホルモンのエストロゲンは、新陳代謝※2や骨の形成にも関わっているので、肌や髪の劣化や肥満、骨粗しょう症のリスクも高まります。

※2 新陳代謝とは、古い細胞を分解し、細胞分裂で新しい細胞に入れ替えることで、組織の機能を保つ生理現象のこと。

セサミンはエストロゲンの代用になる

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セサミンは脂溶性の抗酸化物質として作用する一方で、女性ホルモンのエストロゲンと分子構造が似た植物エストロゲンとしても作用します。
植物エストロゲンは細胞にあるエストロゲン受容体と結合すると、エストロゲンが結合した時と反応が起こります。

セサミンを摂取すると、加齢で生産量が減少したエストロゲンの代用として作用し、自律神経の乱れが改善します。
また、新陳代謝や骨の形成も正常化するので、更年期障害が緩和されます。

ビタミンEは女性ホルモンの分泌を促進

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ビタミンEは、女性ホルモンのプロゲステロンの代謝に必要な栄養素で、卵巣にも多く存在します。
また、ビタミンEは視床下部と連動している脳下垂体や卵巣に作用し、エストロゲンの分泌をコントロール作用もあります。
ビタミンEの作用により、女性ホルモンの分泌が促進されるので、自律神経の乱れが緩和し、更年期障害の諸症状が緩和されます。

美容効果

紫外線は活性酸素発生の原因物質

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皮膚は本来、紫外線から皮膚の下にある組織を守る器官です。
紫外線は貫通力の強い電磁波で、皮膚の下にある細胞内の酸素の電子を弾き飛ばし、活性酸素を生産します。
細胞内で発生した活性酸素は、細胞内で遺伝子情報を司るDNAやRNAを傷つけ、正常な細胞分裂ができないようにします。

また、細胞壁を構成するリン脂質を酸化させ、皮膚の劣化を招きます。
皮膚は、皮脂を分泌することで肌を乾燥やウィルスから守りますが、紫外線で活性酸素が発生すると皮脂を過酸化脂質化し、肌の劣化を促進します。

ビタミンEは皮膚を活性酸素から守る

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ビタミンEは別名「若返りのビタミン」と呼ばれ、肌の酸化を防ぐ作用があります。
ビタミンEは脂溶性の抗酸化物質なので、細胞壁のリン脂質や皮脂に侵入し、活性酸素による酸化を防ぎます。

セサミンとビタミンEで血行を促進し肌に栄養を与える

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美肌を保つには、皮膚に栄養を与える毛細血管の血行を良くする必要があり、血液がドロドロだと毛細血管の末梢まで血液が届かず、肌荒れの原因になります。
セサミンとビタミンEは肝臓に作用し、ドロドロの血液の原因となる中性脂肪やコレステロールの分泌を抑え、血液をサラサラにする作用があります。

また、肝臓は皮膚の角質層を作るケラチンを作る器官です。
セサミンとビタミンEで肝臓の機能が活性化すると、皮膚を守る角質層の形成も正常化するので、美肌を保てるようになります。

セサミンは女性の肌の新陳代謝を活性化

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セサミンは、植物エストロゲンとして作用します。
女性ホルモンのエストロゲンは、女性の肌の新陳代謝にも関与しているので、セサミンを摂取すると肌の新陳代謝が活性化し、若々しい素肌を作れます。

まとめ

セサミンもビタミンEも、共に脂溶性の抗酸化物質です。
セサミンは、ビタミンEのコレステロール抑制作用を強化する効果があり、生活習慣病のリスクを軽減する効果があります。
セサミンもビタミンEも共に肝臓に作用し、肝臓で発生する活性酸素の害を抑制し、脂質の過酸化脂質化を防ぐので肝炎を予防し、脂肪を減らして肝機能を改善します。

また、セサミンは植物エストロゲンとしても作用するので、肌の新陳代謝を促進し、皮膚の組織を酸化かから守るビタミンEとの相乗効果で美肌を実現できます。
さらに、ビタミンEは女性ホルモンの分泌を調整する作用もあるので、植物エストロゲンとして作用するセサミンと共に更年期障害の諸症状を緩和する効果もあります。
セサミンとビタミンEを一緒に摂取すると、様々な健康分野で高い相乗効果を発揮します。

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